トンネル

夏休み企画、最終回

みなさん、いかかお過ごしでしようか?

トンネルにまつわるような話にしてます。

 

 

 


これは、僕が学校での部活が遅くなってその帰り道に体験した話です。

僕の近くでは有名なトンネルがあって、昼間は車の出入りが激しいぐらい頻繁的に、通行する人達が多いのですけど、夜になると車の通行もほぼ通ることもなく、地元の人は遠回りしてでも別のルートを使いたいぐらい不吉なことが起きることでも有名でした。そのため夜になると静まりかえり不気味な雰囲気があるトンネルと僕の間でも有名でした。

ある日、僕は部活の練習で遅くなり、学校を出る時も7時前になっていたので、急いで帰らないと厳しい母に叱られると思い自転車にまたがりペダルをこぎ始めました。

辺りも真っ暗になり街灯を辿りながらいつもの分かれ道にやって来ました。

いつもなら、分かれ道になってるとこを右の道に入り、20分かけて通るのですけど、辺りも暗く、街灯もポツポツしかなかったため、街灯の多い左の道をその日は進んでしまったのです。

汗をかきながら自転車のペダルを漕いでいると僕はトンネルの前止まり、異様な涼しさに身体が少し冷え、僕は涼しなったことをラッキーに思いました。

トンネルの中をライトの光が少し先まで照らして、僕はゆっくりとペダルを漕ぎました。

最初は冷んやりと涼しく感じてのが、自転車を進めるにつれて鳥肌が立つようになってくるがわかりました。

両手で鳥肌をこすりながらペダルを漕ぎ、トンネルの中央に差し掛かると、背後からたくさんの人数に見られている?ような感覚を覚えました。

ふっと背後を振り返るものの人影もなく、気のせいだと思い、再びペダルを漕ぎ始めようとすると、トンネル内を小さい子達の『ワー』、『キャー』楽しいそうに遊ぶ声が反響しました。

僕は身体を固まったように動けずにペダルに足をかけたまま、動くことも出来ず、ただ時間を過ぎることを待つだけでした。

どれだけ長く時間が経ったのかもわかりませんでした。

時間が経つにつれ、僕の身体は動くようになり、子供達の声は消えていました。

ほっと胸を撫で下ろした、僕は後ろを確認しました。 

トンネルの入り口の方で誰かを呼ぶように大きく手を振る影が見えて、僕は慌てて前を向いてペダルを必死に回そうと思った瞬間、トンネルの出口の方からゆっくりと小さな人影が僕の方に近づいて来ました。 

『え?』『何?』も頭では理解できなくなり、気がつくと念仏のようなものを心中で唱えいました。

小さな子供の姿が見えると僕は思わず目をつむり、そのまま、僕から遠のいて行くような感じがしました。   

気がつくと僕は家の目の前で自転車のブレーキをかけており、母に怒られながらもさっき起こった出来事を話していました。

遅くなった言い訳のようにしか聞いてくれなく、僕も母の怒りがおさまるまで我慢していようと思っていたら、奥から祖母が出て来て、どうやら、僕の話を聞いていたらしく、祖母は昔、あのトンネルが出来る前は、防空壕のような避難所になっていたと祖母の親から聞いていたそうです。

あのトンネル内で、見た子供の姿も今の子供の服装ではなく、テレビ見るような昔の子供が着てる服装でした。