肝試し

夏休み企画第3段 

 

 

 

 

 最初に

自作ホラー

暑い夏を少しでも乗り切れるように、書いてみました。

本編

大学生活にも慣れて、夏休みに入ろうしていた7月の頃だった。僕がお世話になってるA先輩と同学年のk君とで近くで有名な廃ビルに肝試しに行くことになりました。

廃ビルに入ろうとすると

A先輩「毎年恒例で1年は行くことになってるからよ」

Line電話の音がA先輩の懐から鳴り始めた。ちょうどA先輩の彼女からであり、長引きそうになると思ったA先輩は手で先に入ってろの合図、僕とk君はお互いに目で合図すると怖がりながら廃ビルの中を進むこととなった。  懐中電灯で辺りを照らしながら進むも埃やら崩れた壁の隙間から隣の部屋が丸見えになってたり、廃ビルになってから相当年数が経ってのもわかった。

k君「知ってるか?  A先輩って毎年廃ビルの入り口で後輩に先に行かせて、途中で脅かしに来るって」

僕「え、A先輩っていつもそんなことやってるとか、酷いな」

k君「だろう、いつもああやって入り口の前でタイミングはかって誰かに電話させてるらしいって、A先輩らしいけど、怖さは半減だけど・・安心は出来・・・」

『カンカン』と後ろから足音がしたので、A先輩の足音が聞こえたと思い、k君が手で合図して、振り返って見る。

k君がA先輩といいかけてた時には誰の姿もなく、僕達は首を傾げながら懐中電灯を奥まで照らし、何も無いこと確認して、変な寒さを感じながら廃ビルの中を懐中電灯で進むこととなる。

目的の場所に着くまで何事もなく目的の一室に入るだけとなった。

その一室は昔のオフィスの面影もあって、ボロボロの目標と書かれたポスターや一室の四隅に文字が消えかかった札のようなもの、真ん中のデスクにはA先輩が用意したものなのか、変な人形ようなもの置いてあり、

k君がニヤニヤしながら「これだな  A先輩も変な趣味してるよな」k君が人形を握りしめて、僕達はそこから後をする。

一室から出てから誰かに見られてる感覚を覚えながら、暗い廊下を歩いてると、k君「あれ、A先輩だよな」と懐中電灯を照らす。僕も「A先輩ー」と呼んだものの何の返事もなく、僕達はA先輩のもとに近寄ろうとする。k君に止められ僕は「なんだよ」

k君「あれはA先輩じゃない」震えながら僕を止める。

「A先輩じゃないか声かけなかったドヤされるってk君」

k君「よく見てみろよ」

僕は眼を凝らしてよく見てみると、A先輩が着てた服より赤みかかったようなワイシャツ背丈もA先輩より少し高く異様な雰囲気もあり、僕も全身寒気が走る。

僕は「え」っと声を上げる。

そのA先輩に姿の人はこっちにゆっくりと振りむこうとする。

突然、k君に服の袖を引っ張られると

k君「早く逃げるぞ  あれはヤバイ」

僕はうなずき、僕達はゆっくりと後ずさり、別ルートから入り口を目指すことにした。どこをどうやって入り口を目指したからわからないけど、入り口では電話しながら待ってるA先輩の姿もあり、やっと一安心することが出来た。

A先輩「なんだ、お前ら帰ってきたのかよ今から合流しようと思ってたのによ」

k君「A先輩、それどころじゃないないス、見たス」

A先輩「見た?何を?」

k君「幽霊スよ、幽霊」

A先輩は吹き出したように笑いだし、「幽霊?、あれはデマだよデマ、お前らをからかうための作り話、それになんだよ。その変な人形なんか持ってきて」

k君「ここれ、A先輩が置いた人形じゃ・・・」

k君はその後に必死に説明をして、人形のことをA先輩に言うものの相手にもされず、僕達が体験したのはなんだったのかわからないまま、大学生活を過ごした。

k君が拾った人形は今もk君の机の上に飾られてるままだった。

最後に

いかかでしたでしょうか? 初めて作って見ましたけど、難しいですね

少しでも涼しくなれば、幸いです。